メンタルヘルス・ソーシャルワークのパイオニア トキワ精神保健事務所

氾濫する薬物

薬物はもはや身近な問題

現代は、暴力団関係者のみならず、ごく普通の若者の間にも薬物が氾濫しています。違法薬物の種類も多様化し、法規制と違法薬物の密造・密売は、まさにいたちごっこの状態です。

若者のなかには、これら違法薬物の弊害を深く考えることなくファッション感覚で乱用する者もおり、深刻な社会問題として取り上げられています。しかし、未だ改善の糸口は見出せていません。

弊社への移送依頼も、暴力団がらみの覚せい剤乱用から、クラブ遊びや海外留学の際に覚えた大麻やMDMA(錠剤型合成麻薬)の乱用など、様々なケースがよせられており、近年ではご相談の数も増加する一方です。

薬物乱用が及ぼす影響とは

薬物乱用によって重篤な精神症状を呈する場合や、後遺症やフラッシュバックと呼ばれる再燃現象には、幻聴・幻覚・妄想など、統合失調症と区別のつかない症状もあり、ご本人の申告がなければ、ご家族だけでなく、一般の精神科医ですら薬物が原因であることを見分けられないケースもあります。

薬物の専門医によれば「後遺症は、乱用期から10年後を目安に発現する」とも言われ、またMDMAなどの違法薬物は、市場に出回るようになってからまだ年月も浅く原因物質を特定できないことから、依存・乱用の疫学調査や統計データをまとめるのが難しいといわれています。

つまりは、「依存する前にやめることができた」「過去に手を出したことはあるが、今はやっていない」からといって、今後、心身ともにどのような影響が現れるかは未知数であり、たった一度の乱用であっても、一生向き合っていかなければならない問題なのです。

また、飲酒はフラッシュバックを誘因する確率が高いといわれています。ほかにも不規則な生活を続けたり、精神的・身体的にストレスがかかることによって、フラッシュバックが起こることもあります。

今後、薬物を断絶して生きていくためには、「薬物をやらない」日々を積み重ねていくしかありません。そのためには、薬物やフラッシュバックを誘因するものを遠ざけ、規則正しい生活を送ることです。そして、そうしなければならないことを、ご本人がよく理解する必要があります。

解決までの長い道のり

薬物乱用者には専門の治療が必要です。根本の「依存」に対する治療がなされなければ、退院後、再び薬物に手を出すことにもなりかねません。

違法薬物の所持・使用はれっきとした犯罪ですが、犯罪とわかっていてもやめられないのが「依存」です。依存症は「否認の病」とも言われており、「自分は大丈夫」と根拠のない自信を持っているご本人に、罪の重さを説き、治療の意思を持たせることから始めなければなりません。

しかし現実には、受け入れ体制の整った専門機関につながることは至難のわざであり、ご本人が警察沙汰、あるいは医療機関への入退院を繰り返した末に、家族関係も破綻してしまったケースは多くみられます。

薬物依存といっても、覚せい剤・大麻・MDMAなどの違法薬物のほかに、近年ではリタリンなどの向精神薬依存も問題になっています。また、特に年少者のなかには、シンナー(有機溶剤)、ブロン(鎮咳去痰薬)などを乱用する者もいます。

薬物を原因とする精神や身体への影響は、何の薬物をどれだけの期間摂取したかによっても変わってきます。一概に答えを出すことができないからこそ、依存を断ち切り社会復帰するためには、個々のケースに合った治療環境を整え、退院後の社会的な受皿を探す必要があります。

社会復帰を目指して

いずれにしても、社会復帰までには長いスパンと柔軟な受け入れ態勢を要します。そのため、家族だけの力で解決へ結びつけることは難しいのが現状です。「家族」と「行政・医療機関」、そして社会的な介入者であり受け皿である「ソーシャル」の三つがバランスよく機能して初めて、ご本人の人生の再スタートを支えることができるのです。

弊社では、医療機関への橋渡しのみならず、薬物を断絶し社会参加を目標とした自立支援施設(本気塾)も併設し、長期にわたるケアも行っております。

これまでの業務を通じて得た経験を活かし、ご本人の健全なる社会復帰を目標としたプランをご提案してまいります。

※事前調査の段階で発覚した事態によっては、警察への通報など、社会規範に照らし合わせた対応をとらせていただきます。

サービス概要

医療機関への移送(精神障害者移送サービス)、専門病院の確保(病院確保サポートサービス)、更生・自立支援(本気塾)など、ご本人の状態やケースによって異なります。ご相談ください。

※サービスの詳しい内容については、弊社までお気軽にお問い合わせください。メールでのお問い合わせも受け付けております。

精神障害者移送サービスのトップへ